しきちゃん主催のアドベント・カレンダー「おたく楽しい」に捧げます。今年も面白い記事が盛りだくさんでたっぷり楽しませていただきました!念願の参加でうれしいです!
22日目(うそです遅刻しましたごめんなさい)の今回は、世界でただひとり、大好きなわたしの推しである女の子のことをお話しさせてください。
アイドルグループ"℃-ute"のメンバー、岡井千聖(おかいちさと)ちゃんです。
最近バラエティ番組で引っ張りだこなので、知ってる!見たことある!という方もたくさんいらっしゃると思います。ではみなさん、岡井ちゃんに、どんなイメージを持っていますか?
おバカ?
ヤンキー?
酒好き?
そうそう!合ってる合ってる!!
そう、確かにそうなんですけど、岡井千聖のおたくをやっている身としては、そうじゃない!そうじゃないッ!!と叫びたくなってしまうときがあります。アイドルとはかけ離れたイメージばかりだけれど、岡井ちゃん、アイドルとしてもとっても魅力的なんです。
だからこの記事では、「岡井ちゃんってどんなアイドルなの?」ということを、彼女を見つめてきたひとりのおたくの視点から書いていきたいな、と思います。
岡井千聖ちゃんが魅力的すぎて1万字とかいうロッキングオンジャパンのインタビューかよみたいなボリュームになってしまったので、あったかいものでも飲みながら、ゆっくり、読んでいただければ幸いです…もっとスマートな文章を書けるようになりたい…
岡井千聖×プロフィール
まずは岡井ちゃんの簡単なプロフィールから。
岡井ちゃんはモーニング娘。でおなじみハロー!プロジェクト所属のアイドルグループ、℃-uteのメンバーです。緑色が岡井ちゃん。
いろんなところで「アイドルだったの!!?」とか言われてますけど、アイドル15年目の超ベテラン。2002年に行われたハロー!プロジェクトキッズオーディションで、約3万人の中から選びぬかれた究極の原石のひとりです。
グループでは明るく元気なムードメーカー。とにかく素直でピュアなおバカさんです。なんというか奇跡を起こすタイプのおバカさん。岡井ちゃんのおもしろエピソードは挙げはじめたらキリがないのでこちらなんかをご参考にしてください。
岡井ちゃん(℃-ute)の面白いエピソード教えて : ハロプロまとめる℃
わたしは「うちらの年は年金もらえないんだって」という発言に対する「大丈夫。いい子にしてればちゃんともらえるよ。」という返答が岡井ちゃんのすべてをあらわしていてとても好きです。
岡井千聖×歌
岡井ちゃんを紹介するにあたっての第一声は、1億年前から決まってます。
\ 千聖の歌を聴け~!!! /
まあとりあえず見て。藤本ミキティの超王道鉄板アイドルソングを、キラキラの笑顔を振りまいて歌い踊る岡井千聖ちゃんをどうか見てくれ。頼む。ついでにこの動画、岡井ちゃんのソロバスツアーという精鋭という精鋭が集ったライブだけあっておたくめっちゃ元気だからそこも見て。渾身のオタ芸を可笑しそうに見つめる岡井ちゃんのまなざしは天使そのものです。ワーー見どころしかないですね!再生再生~~~!!
わたしが彼女に惚れ込んだ最たる理由が歌でした。豊かな低音の響きに、絶妙な甘さがのっかった声質。抜群の声量で、ときに熱くときに切なく歌い上げる、ソウルフルな歌声。すごい。この子の歌声は、アイドルなのに、ロックだ!!!
℃-ute 岡井千聖 「ONLY YOU」 Okai Chisato 2013 LIVE
それもそのはず、岡井ちゃんの音楽のルーツがロックです。岡井ちゃんは小さい頃からBOOWYの大ファン。影響を受けたボーカリストに氷室京介の名を挙げるアイドルは、そう見つからない気がします。
ちなみにこの日の岡井ちゃん、ヒムロックに対するリスペクトゆえ、リハではアンプに足をのっけてスタッフさんに怒られ、本番では氷室さんのイヤモニを触れるしぐさを真似てみたところ、トラブルと勘違いした音響さんが飛び出してきてしまったという裏話もあります。かわいい。
MUSIC+73 ℃-ute「嵐を起こすんだ Exciting Fight!」REC映像(ボーカル編)、カントリー・ガールズ「音楽用語講座」、因幡晃、中島卓偉ライブ映像他 (10/02/2015)
だからとにかくロックなナンバーがめちゃくちゃハマります。加工なしのレコーディング映像だとより肌で感じていただけますよ!この荒々しさ!ド迫力!たまりません!!
たいせい「いいね~このギリギリの感じがロックだね~」
わたし「ほんまそれ~~~」
でもわたしとしては岡井ちゃんのバラードを推したいです。こちらは松浦あややの名バラードですが、澄んだファルセットがとにかく綺麗。かっこいいだけだと思ってもらっちゃあ困るんですよ!
どうですか!とーってもいい声してるでしょう!
近頃はバラエティ番組への進出のおかげで、それまでアイドルである岡井ちゃんを知らなかった業界人の方々から「歌めっちゃうまいんスよ!(by勝俣州和さん)」「あんなに歌上手なんだね!普段小学生みたいだからビックリしちゃった!笑(by益若つばさちゃん)」なんて声を聞くことも増え、そのたびにわたしはドヤ顔をかましています。それにしても普段小学生みたいっていわれるのめっちゃかわいいですね。
この個性あふれる歌声は、もちろんグループでも重宝されていて、ここぞというときにドカンとキメる頼れる歌唱メンです。しかし、はじめからそうだったわけではありません。実はグループ結成後しばらくの間、彼女の歌声にスポットライトが当たることはほとんどなく、岡井ちゃんの歌割りで思い浮かぶものといえば「フゥ!」「マイダーリン」「チャー」とかその程度でした。今の岡井ちゃんの活躍を思うと信じられないですよね。
では岡井ちゃんは、如何にしてグループを牽引するボーカリストへと成長していったのでしょうか。
その道のりを語るうえで、絶対に欠かすことのできないメンバーがひとり。
ふたりはグループ内で唯一の同い年。
そして、美しさすら感じてしまうほどに対極でした。
だれもが認めるTHE アイドル!な愛理と、アイドルらしくない!といじられる千聖。思いをあまり表に出さない愛理と、ありのままさらけだしちゃう千聖。正統派歌姫の愛理とロックシンガー千聖、スレンダーなモデル体型の愛理と小柄でグラマーさんの千聖、ポジティブ愛理とネガティブ千聖……もう挙げはじめたらキリがないんです。何から何まで正反対。きっと誰よりもお互いを意識していたし、断じて不仲などではないのだけれど、べったり仲良しになることもないのだろうなと思わせる絶妙な距離感。もうお分かりですね。そう、ふたりはライバルでした。
岡井ちゃんがふたりの関係を語るとき、「千聖と愛理ってナルトとサスケみたい~(笑)」なんて冗談めかして言うんですけど、これマジです。ちさあい絶対週刊少年ジャンプの巻頭カラー飾ったことある。山王戦での熱いハイタッチは忘れない。
そんな岡井ちゃんの運命の好敵手、鈴木愛理ちゃん。彼女は誰が見たって選ばれた存在でした。オーディションの時からすでに圧倒的なオーラを放ち、歌もダンスも器用にこなすのに、研究熱心で努力家。当然エリート街道まっしぐらです。ハロー!プロジェクト・キッズ時代には、モーニング娘。の田中れいなちゃん、同じくハロー!プロジェクト・キッズの夏焼雅ちゃんとともに、当時の最年少ユニット「あぁ!」のメンバーに選ばれ、たった9歳にして堂々とセンターを務めてみせました。もちろん℃-uteでも、結成当初からの中心メンバー。歌割りもソロ曲もたくさんあります。
では同い年である愛理ちゃんの大活躍が、岡井ちゃんに火をつけたのか?というと、実はそうでもありません。歌は好きだし、もっと歌割りがあればなあという思いはあれど、まだまだこどもだった岡井ちゃん、「愛理は才能があるから」「愛理は顔も可愛いし」なんてひねくれながら、しかたない、私なんかじゃあの子にはかなわないと、この状況を受け入れてしまっていました。
そんな岡井ちゃんも、愛理ちゃんは突き動かしてみせたのです。その歌声の力で。
初恋サイダー / Buono! (Live at 日本武道館 2016/8/25) 『Buono! Festa 2016』2016年11月23日にDVDとBlu-rayを同日発売!!
2007年、愛理ちゃんはユニット”Buono!”のメンバーに選ばれます。Buono!は、Berryz工房の嗣永桃子ちゃん、夏焼雅ちゃんとの3人組。バックバンドを従え、ライブハウスツアーを組んじゃうような(当時はどちらもかなり目新しいことだったと思う)、ポップでロックでキャッチーなユニットです。先ほどの動画は最新の武道館ライブの映像ですが、見ていただければわかる通り、とにかくかっこよくてめちゃくちゃ楽しくて、ファンの間でも根強い人気を誇っています。
そして岡井ちゃんもまた、Buono!に魅せられたひとりでした。Buono!でのびのびと音楽を楽しむ愛理ちゃんの歌声は、しかたないと諦めていた、歌を頑張ることから逃げていた岡井ちゃんの心を、ついに動かした。
Buono!で愛理が歌っている姿を観て、「いいなぁ。あんなに気持ちよく歌えて……」って憧れたんです。それが私の原点なんですよ。
ーTopYell 2012年12月号 より
「愛理みたいに歌いたい」。その純粋な思いが、岡井ちゃんに歌と向き合う第一歩を踏み出させてくれました。
もともとすばらしい声の持ち主。やる気が伴ったことで、彼女の歌声は急成長、歌割もどんどん増えていきます。そうして歌える喜びを知った岡井ちゃんは、「次ももっと歌割が欲しい」と、ますます努力を重ねる。歌に対する姿勢は、もう以前とはまったく変わっていました。
そして2012年。℃-uteの19枚目のシングル「会いたい会いたい会いたいな」のカップリング曲「悲しきヘブン」で、ふたりはついに、ツインボーカルを担当することになります。
℃-ute 『悲しきヘブン』 (910 Live Ver.)
後列で、すみっこで、ただ踊っているだけだった岡井ちゃんはもうどこにもいません。かなわない相手だと思っていた愛理ちゃんと肩を並べ、視線を通わせ、真正面から歌声をぶつけ合えるところまで、彼女はたどり着いたのです。
この「悲しきヘブン」は、主メロとハモリがほんのワンフレーズで、あるところではたった三文字でくるりと入れかわってしまう、複雑なコーラスワークが特徴の非常に高度なナンバー。この曲の歌唱を任されたということが、まさに岡井ちゃんの歌が認められた証といえます。岡井ちゃんがずっと抱えていた「どうせ私なんて」という思いを吹き飛ばし、自信を与えてくれました。この曲を歌う岡井ちゃんの強い瞳が、わたしはだいすきです。
(最も思い入れのある曲に「悲しきヘブン」を挙げて)
ずっと活動してきてはじめて「自分成長したな」って思えた曲
ファンの方に「これだけ頑張ってきました」ってことを出せた曲ーFULL CHORUS~音楽は、フルコーラス~ #65 より
(今回は岡井ちゃん目線でのみお話しさせていただきましたが、愛理ちゃんもまた、自分にない魅力ばかりを持った岡井ちゃんを羨んでいて、「千聖が人生の中で一番のライバル」と告げたということもきちんとお伝えしておきます)(どこまで王道スポ根漫画の主人公みを極めるつもりなんだ…最高…)
岡井千聖×ダンス
さて、岡井ちゃん、歌は得意だけど踊るのは苦手なほうです。(わたしは岡井ちゃんのダンス、かわいいが溢れかえっていてめちゃくちゃすきなんですけど)しかしダンスもまた、岡井ちゃんを語るうえで欠かせない、重要な代名詞のひとつなのです。
そう!岡井ちゃんといえば「踊ってみた」!
アイドルやアニメの楽曲を踊り、動画サイトで公開する「踊ってみた」文化。2010年、一般の方たちのあいだで大盛り上がりを見せていたこのフィールドに、お手本であるはずのアイドル張本人が乱入します。それがこの動画、踊ってみた【岡井千聖(本人)】です。
今でこそプロの方たちにも踊ってみたは浸透しつつありますが、当時はあくまで素人がわいわい楽しむ遊びだったように思うので、【岡井千聖(本人)】のインパクトは強烈でした。また動画の出来もとてもよかった。自宅のようなロケーション、カジュアルな服装、さほど画質の良くない定点カメラという、プロっぽさを徹底的に排除したよくある「踊ってみた」の風景のなかで、プロそのもののキレキレダンスを披露する岡井ちゃんのコントラストがすばらしいのです。なによりかわいい。めちゃくちゃかわいい。やっぱり、プロのアイドルってすごい!!
実はこのころ、℃-uteは、大きな壁に突き当たっている時期でもありました。相次いだメンバーの卒業。次の方向性が定まらないまま、グループでの活動がめっきりと減り、与えられるのはメンバー個人のお仕事ばかり。このまま℃-uteはどうなってしまうんだろう。ただでさえ危機感が募る状況なのに、岡井ちゃんは個人のお仕事でも自分はコレだと思えるものを見つけられず、やきもきする日々を送っていました。
(ほかのメンバーは)ソロの仕事で℃-uteにいい影響も与えてくれていたのに、反対に私は何もできてないなって
そんな中で飛び込んだのがこの踊ってみたの世界だったのです。そしてこれが本人もびっくりの大当たり。たった2日で再生回数は10万を突破。YouTubeのランキングでなんと1位を獲得する快挙。ニュースでも広く取り上げられ、℃-uteの注目度もぐんと上昇します。
実はわたしと岡井ちゃんの最初の出会いも、この「踊ってみた」でした。だから、まだ今のハロプロのことをほとんど知らない頃から"踊ってみたの子"のことだけは認識していて、℃-uteの第一印象も「あの踊ってみたのかわいい子がいるグループだ」だったんですよ。あのときの岡井ちゃんの頑張りがどれだけグループに大きく響いていたか、わたしが身をもって証明できます。
岡井ちゃん自身も、この踊ってみた動画が自分の一番のターニングポイントであり、「℃-uteのために初めて自分が活動できた気がした」と語っています。ほかのメンバーじゃない、℃-uteという看板でもない、「岡井千聖」自身が注目を浴びているのだという意識は、彼女を大きく変えていきました。
自分を見てもらえて、自分発信で℃-uteを知ってもらえたことが、すごい嬉しかったですね
そしてこの岡井ちゃんの変化が、℃-uteの変化に直結したように感じます。グループの危機に面し、懸命にもがいていた℃-uteが、負の状況から抜け出す一番最初のきっかけをくれたのは、岡井ちゃんだったんじゃないかなあ。
岡井が「踊ってみた」等で世間の注目を浴びてから全体のバランスが少し変わった事は事実。
良い意味貢献したと言えるだろう。ーつんく オフィシャルブログ 「つんブロ 芸能コース」より
ちなみに岡井ちゃん×踊ってみたは、その後もさまざまな展開を生んでいます。
ワクテカ Take a chance を踊ってみた 【Team 岡井】
2012年、「鞘師里保(モーニング娘。9期メンバー)のダンスがかっこよすぎてわたしも鞘師になりたい」という突飛な理由で後輩たちを集め、「Team 岡井」を結成。新生モーニング娘。のウリだったフォーメーションダンスに挑戦します。まだまだ下積み中だったスマイレージの2期メンバーや、活躍の場が限られていたハロプロ研修生たちに、今度は岡井ちゃんがスポットライトを当ててあげたんですよ。素敵ですよね。
メンバー紹介の動画もあります。個性あふれる自己紹介ひとつひとつにリアクションし、紹介を済ませた子たちにも「ちゃんとカメラの映るところにいていいからね」といってくれる岡井ちゃん、いい子。
DARSでバコーン!を踊ってみた MIX編 【℃-ute岡井千聖(本人)】
また、2013年11月には、森永製菓のチョコレート菓子DARSとのコラボ企画で、「DARSでバコーン!を踊ってみた」という動画を公開。森永本社のいろんなところで踊ってみちゃっています。歌も全編岡井ちゃんなの!幸せ!
こちらのコラボも大好評を博し、それから毎年この季節になると、DARSのオリジナルソングを作ったり、事務所の後輩であるアンジュルムがダースのクッキング企画に挑戦していたりと、ハロプロとの繋がりはずっと続いています。
岡井千聖×ファン
パフォーマンスさえ良ければそれで良し!とはならないのが、アイドルの難しいところ。とくに女性アイドルに対して、世間の目は厳しいものがあります。でも岡井ちゃんは、ファン対応もめちゃくちゃスゴイんですよ!!!
どうすごいのか。端的にいうと「ファンとの距離が近い」です。
わかりやすいのがバースデーイベントです。ハロプロのアイドルは、誕生日に必ずファンクラブ会員限定のイベントをやるんです。誕生日が近いメンバーは合同になることもありますが、基本的には単独でのイベント。その内容は主役であるメンバーに委ねられていて、ライブの比重を大きくするもよし、トークやゲームで盛り上がるもよし、仲良しのゲストを呼ぶもよし、と、わりと自由ではあるのですが、超敏腕アイデアガールの岡井ちゃん、ここでのファンとの交流が、とにかく型破り。
おたくをステージに上げてデュエットしたり。
おたくと「踊ってみた」やっちゃったり。
岡井ちゃん22歳のバースデーイベントは、ファンの皆さまからの要望に1つでも多く応えていく、笑いアリ、涙ナシのスペシャル版!
「手料理!?」「踊って!?」「歌って!?」「遊んで!?」「家族!?」「お悩み相談!?」…この他にも要望多数!
岡井千聖は、どれだけ皆さんを楽しませられるのか!?
ここで、主役より注意事項の発表です!
『終電の時間は各自で気にする事!』『終電の時間で途中退席する場合は、岡井に声をかけてから帰る事!』
果たして、どんなバースデーイベントになるのか!?
22才の岡井千聖!岡井ちゃんなりの挑戦が始まる!!!―ファンクラブニュース より
最終的におたくは終電の心配までしなければならなかったりする。なんでもありすぎる。
もうすでに「ハロプロのアイドルがなにしちゃってんの!!?」感で溢れていますが、岡井ちゃんがその本領を発揮した、伝説とも囁かれるイベントがあります。
DVD「キューティー観光社ファンクラブツアー “岡井千聖バースデーパーティー”in 長野」
2015年のバースデーに行われた、岡井ちゃん初(というか℃-uteメンバーでは初)のソロバスツアーです。
これ、実際にわたしも参加していたのですが、あまりに目まぐるしくいろんなことが起こりすぎて、ひとつひとつ語ってしまうととんでもないボリュームになってしまうので、ここでは特に印象的だった出来事を3つご紹介したいと思います。
①夕食会場への乱入
岡井ちゃんがわたしの隣の隣の席でごはん食べてたんですけど何か質問ある?
決して一緒に夕食を食べるというイベントではありません。ライブでひとしきり盛り上がり、おたくがわいわいバイキングを楽しんでいるところに、突如岡井ちゃんが現れたのです。Crazy完全な乱入。
しかもね!直前のライブの終わり際に「こっからしばらく会えないね~さみしいね~!」とか言ってたんですよ!なにそれ!ずるい!かわいい!!泣
そのまま岡井ちゃんは、「ファンのみなさんひとりひとりとゆっくりお話しよう」と、ものすごく時間をかけて、全テーブルを回ってくれました。だからわたしの隣の隣の席にもきてくれたんだ。でもそれは決して特別なことではなくて、あのバスツアーに参加した人は全員、ほんの数メートル先で岡井ちゃんがもぐもぐしている様子を見ることができたんですよ。
はいはいはいはいはい!!!!!
どうぞどうぞどうぞ~~~な岡井ちゃん倶楽部。かわいい。
②部屋に電話がかかってくる
THE・何を言っているかわからないと思うが、俺も何をされたのかわからなかった。
まず説明しておきたいのですが、このバスツアーのスケジュールは非常にタイトで、これでもかってくらいイベントがぎゅうぎゅうで、そのうえ夕食会場にまで来てもらっていたので、その時間が唯一のフリータイムだったんです。お風呂に入って、荷物の片づけをして、わたしたちもようやく一息つけて。そしたらなんだか廊下が騒がしい。おたくがざわついてる。何だろう?と思っていたら、何やら耳を疑う話が飛び込んできました。
「なんか、岡井ちゃんから、部屋に電話がかかってきたって」「はい?????」
岡井ちゃんにフリータイムなんて存在しませんでした。今度はサプライズ電話タイムです。
カップラーメンむさぼりながら。
好き…これはさすがに好きすぎ…勘弁して……
後のイベントで「出なかったお部屋はちゃんとメモしてかけ直した」と言っていたけれど、確かに手元になにやら一覧表のようなものが見えます。全ての部屋に、もれがないように、ひとつひとつチェックしながらかけてくれたんですね。ほんとうにいい子。
まさか受話器越しに推しの声を聞ける日がくるなんて思っていませんでした。素敵な思い出をありがとう。
③気遣いに溢れたプレゼント
ここまでで伝わったと思いますが、岡井ちゃんは、来てくれたファン全員に等しく優しいです。どんな人がいるか、どうやったら全員が楽しんでくれるか、めちゃくちゃ真剣に考えて動いてくれます。
トークイベントで、「きっとこのバスツアーには、千聖推しじゃない人もきてくれていると思うのね」と話し始めた岡井ちゃん。確かにちらほら千聖推しではない方もいらっしゃっていました。岡井ちゃんのイベントなら面白いに違いない!という信頼があるし、バスツアー自体が好きだという人もいるだろうから、それほど不思議なことではありません。しかし岡井ちゃんは、「千聖推しじゃないのにわざわざきてくれた人のために」と、なんとほかのメンバー4人のサインをもらってきてくれていて、これをプレゼントします!というのです。
衝撃でした。推しとかそうじゃないとか、本人が気にかける必要はこれっぽっちもなかったことは明白です。それでも岡井ちゃんは、ひとり残らず100%満足してもらいたくて、たくさん頭を悩ませてくれたんだろうな。そう思うと、愛おしくってたまりません。
数が限られているのでじゃんけんで勝ち残った人にプレゼントというかたちになったのですが、「じゃあ舞美ちゃん推しのひと~~~!!!」ってその場に起立させられる様子は、公開処刑感があってなかなかおもしろかった。
ちなみに生粋の岡井推したちには、リップクリーム(男性)とグロス(女性)を岡井ちゃんの自腹で用意してくれていたよ。この子の優しさはかんぺきだなあ。
正直わたしは、「ファンとの距離が近い」ということ自体に、特別魅力を感じてはいません。あるべき場所で輝いていてくれればそれで十分で、遠い存在でいてほしいとか思うし、むしろあんまり近づかれると戸惑っちゃう。たとえば神対応というやつをしてもらったとしても、根暗でネガティブな性格が災いして「いやまあお仕事だから」とか思っちゃう。めんどくさいおたくですね。
だけど、岡井ちゃんと触れ合っていると、そんな自分がばかばかしくなってくるんです。岡井ちゃんのやさしさに、裏表なんてない。だって、あの子、おばかさんなんですよ。打算で動けるような頭のキレる子じゃないんです。(笑)
まだ学生だったとき、握手券をたくさん集めて(といっても2ケタもいかないような枚数なんですけど)握手会に行ったわたしは、最後の握手で岡井ちゃんに「無理はしないでね」と言われました。深刻そうな顔で、「あんまり千聖にお金を使いすぎないでね」って。わたしなんかの財布の心配をしてくれるんです。アイドルなんだから、また会いに来てねーなんて釣っておけばそれでいいのに。ね。ばかなんです。へたくそなんです。
そんなおばかな岡井ちゃんが、彼女なりにファンの気持ちに寄り添って、考えて考えて、懸命に動いた結果がこの距離感だから、そこがすごいと思うし、そういう岡井ちゃんに惹かれるんです。こんなこと、わたしたちファンに対する絶対的な信頼がなくちゃできないことだから。
2014年、アイドルの握手会に参加したファンによってメンバーが切りつけられてしまうという、おぞましい事件がありました。あれをきっかけに、アイドルとファンの距離は大きく問題視されるようになり、ハロプロでも警備が厳重になりました。
そして、先ほど少しだけ触れた、ファンのみなさんをステージにあげて一緒に踊る「岡井千聖と踊ってみた!」企画が行われたのが、ちょうどその頃でした。
岡井ちゃんは、当たり前のようにファンの元へ歩み寄ろうとしますが、スタッフさんの腕によって制止されてしまいます。そのとき岡井ちゃんは「なによ!!!なんでよお!!!」と、大きな声でスタッフさんにかみついて、何度止められても、繰り返しファンのすぐそばまで近づこうとしてくれました。
「平気です!本来だったら平気なんですハローは!!!」
岡井ちゃんが思っているほど世界は優しくないときがあるし、特にアイドルという立場なら、煩わしいことも傷つくこともたくさんあったに違いないんです。それでも、こんなにはっきりと私たちを信じてくれて、優しい言葉をくれて、それがどれだけ嬉しかったか、はかり知れません。
(愛犬を連れてきたトークイベントで、大勢の人におびえてしまった愛犬に向かって)
「怖くないよ。この人たちは、千聖を守ってくれてる人たちなんだよ。」
確かに、おばかな岡井ちゃんの言動や行動に、ひやひやさせられることも、あるっちゃあります。もっとうまいことやれよ!とか思います。(笑)
でも、賢くないからこそ、器用じゃないことを知っているからこそ、わたしは岡井ちゃんにもらったやさしさを、まっすぐに信じることができる。信じるって、無敵なんですよ。信じられる大好きな人がいるってことは、何にもかえられない幸せなんだって、岡井ちゃんのおたくになって知りました。
14年間の活動のほんの一部ではありますが、アイドルである岡井ちゃんのこと、少しは知っていただけましたか。
「アイドル」ほど、人によって定義が異なるものはないなあと思っているのですが、わたしは、「愛されること」がその本分だと思っています。人を楽しませ、愛を受け取るおしごと。そう考えたとき、わたしにとってのいちばんは、やっぱり岡井千聖ちゃんしかいません。
最近、バラエティという新しい場所で活躍している岡井ちゃんを見ていて、改めて確信しました。共演者の方々に気に入られ、可愛がられ、次の仕事に繋げていく様子を見て、わたしの考えは間違ってなかった!って思えました。岡井ちゃんは愛される才に溢れた女の子で、どこにも代わりなんていない、わたしのスーパーアイドルです。
2017年6月、℃-uteは解散します。
岡井ちゃんは、あと半年でアイドルではなくなってしまう。
だからこそ、彼女のアイドルとしての活躍を、自分のこの気持ちを、きちんと形にしておきたいなと思ってこのブログを書きました。わたしはやっぱり、ひとりのアイドルとして、岡井千聖ちゃんのことが好きです。そしてあの子を信じ、大好きだって胸を張れる、岡井千聖おたくの自分のことが好きです。
いまこそ、声を大にして言いたい。
岡井ちゃんのおたくでよかった!
岡井ちゃんのおたくは楽しい!!!
さてみなさん、岡井千聖ちゃんに、どんなイメージを持っていますか?
おバカ。ヤンキー。酒好き。そこに新しい何かが加わっていたら、とってもうれしいです!おしまい!
*12/29 追記
たくさんのアクセス、本当にありがとうございます!
想像を遥かに超える反響に驚きっぱなしですが、共感したと言って下さる方にたくさん出会えて、岡井ちゃんはやっぱりめちゃくちゃ愛されてるんだってことを改めて知って、心の底からうれしいです。
そして岡井ちゃん、またやってくれました。
みつけられてしまったみたいです……
いや、わたしも、まだそこまでは予想できました。岡井ちゃんのエゴサっぷりを考えれば、もしかしたらとは思ってました。でもふつうブログとか書きます!!?岡井ちゃんほんとうに裏切らない…いつだって想像の斜め上です…
何度でも繰り返しますけど、岡井ちゃんは「アイドル」です。その肩書きを背負っている以上、どんなに岡井ちゃんにとっては普通でも、特別になってしまうことがたくさんあります。今回のことも同じで、1ファンのブログに言及するなんて、きっとよく思わない人もいると思うんです。それは仕方ない。
でも、そのせいで、つらい思いをしてきたんだろうなあってことをたくさん知っているから、もっと上手に立ち振る舞ってくれたらなって、少しでも傷つくことがなくなってほしいなって、願っているのに。それなのに~~~!!!泣
やっぱり岡井ちゃんは岡井ちゃんでした。ありがとうを伝えたいという一心で、こんな行動に出てしまう。たったひとりのファンの気持ちにも、真摯に応えようとしてくれる。これだからすきなんです。本当におばかさんで、優しくっていい子です。一生敵いません。
アイドルやっていてよかった!!
自分が岡井千聖でよかったって
思いました
素直に愛情を受け止めてくれて、ファンにとってこれ以上ない最高の言葉をくれて、こんなに嬉しいことはありません。本当に本当にありがとう。
岡井ちゃんの魅力がこんなにもはっきりとあらわれてくれたのがうれしくて、どうしても書かずにいられませんでした。また岡井ちゃんに幸せをもらってしまった。これからも全力で愛を届けていきたいし、わたしもどこかで必ず、直接お礼を伝えられたらなと思います。
あー本当に岡井ちゃんのおたくでよかった!!
読んでくださった皆さん、本当に本当にありがとうございました!